プロ人材活用事例
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製造業
企業DATA
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株式会社
近正- 企業DATA
- 創業/1910年
資本金/2,800万円
従業員数/37人
本社/堺市
http://www.chikamasa.co.jp/
海外営業の人員強化で
堺の刃物を世界に拡散
事業内容
100年を超える老舗の技で
高品質のハサミを供給
明治の創業時から、一貫して園芸・農業用ハサミを製造。生花用、クラフト用からミカン用、ブドウ用など幅広いラインナップを揃え、その品質は国内外で高く評価されている。
企業紹介
右肩上がりの需要に応えながら
IoTで働き方改革を実現
現在、同社の売上を支えているのが、増産を迫られるほど好調な海外需要だ。それに対応すべく、同社ではいち早くIoTを駆使した無人生産ラインを導入。約40台のロボットが夜間も稼働し、増産と少人化の両立に成功している。これが奏功し、従業員の残業は大幅に減ったという。この無人ラインは今後も増設していく予定だ。
採用したプロフェッショナル人材の声
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海外営業として、各国の販売代理店の新規開拓や既存代理店からの売上アップを担っています。前職とは扱う商材がまったく違いますが、営業という仕事は「人」との関係づくりなので、特に不安や違和感はありませんでしたね。また、前職では海外営業だけでも数十人という規模で、担当する地域も決まっていましたが、今は2人だけのチームです。人数が少ない分、自分の担う範囲がとても広く、全世界を視野に入れて仕事に取り組めます。とてもやりがいの多い環境ですね。私は間もなく還暦を迎えるので、それほど長くこの会社に貢献できるわけではありませんが、まずは「海外売上を伸ばす」というミッションにしっかりと応えていきたいですね。その先の目標としては、もう一人の海外営業の方に、私の経験やノウハウを伝えていき、少しでも今後の発展に役立てていただきたいと思っています。
田中 利昌さん TOSHIMASA TANAKA
大学卒業後、電子楽器の大手メーカーに就職。そこでの30年以上の勤務を経て、2017年4月に近正へ入社。前職では最初の10年ほどを国内営業、その後の大半を海外営業として過ごす。物流関連の業務や、生産管理・計画にも携わったというが、転職にあたっては「キャリアの多くを占め、得意分野でもあった海外営業のスキルを生かしたかった」という。
期待以上にスムーズだった、
既存社員との関係構築
株式会社 近正
代表取締役社長 和田 祥一さん
国内売上は年数パーセントの伸び率を確保できていますが、これからの大幅増を考え海外展開に力を入れてきました。ここ10年ほどは、かつて採用した海外営業と私の2人で販路を開拓してきましたが、私の他業務が多くなってきたため、新たに田中さんに入っていただきました。採用にあたり最大の懸念だったのが、既存の海外営業スタッフとうまく仕事ができるかどうか。しかし、いざ入社いただくと、その懸念はすぐに払拭されました。豊富な経験を持ちコミュニケーション力も高い田中さんは、期待よりはるかに上手く連携していただいています。このような理想的なキャリア人材を採用するノウハウは持っていなかったので、プロ人材拠点がとても役に立ちました。
弊社が手がけている園芸や農業用のハサミは、世界中どこにでも需要があります。そのため、景気に左右されにくいのが強み。ここ数年は幸いにも増収が続いていますが、それを支えているのも国内はもとより海外販売の増加です。ハサミは2枚の刃を合わせる技術が難しく、品質に差が出やすい製品。長い歴史の中で培ってきた技術力から生まれる弊社のハサミは、今後も海外で高い需要が見込めると考えています。
※掲載の企業情報は取材時点での情報です